千葉県グループホーム等連絡協議会   広報紙「地域を創る」第5号  2004年12月24日発行


地域を創る

第5号

巻頭言

グループホームの訪問活動
千葉県グループホーム等連絡協議会
会 長   細 渕 宗 重
 この夏の第三次千葉県障害者計画の発表に続いて、県には「グループホーム等のあり方研究会」を設けていただくことになり、集中的にこれに関する問題を整理することになりました。現在、宮代会長の元で努力していただいておりますが、県レベルでこのような研究会があるのは日本広しといえども千葉県だけではないかと思われます。研究会の期間も残り少なくなっていますが是非英知を結集して長期にわたる千葉県のグループホームの方向を指し示してほしいものだと思います。
 その一方で、私は会長として全県のグループホーム・生活ホーム・ふれあいホームの訪問活動を続けてまいりました。千葉市と船橋市にはまだ訪問する時間が取れないでおり、また地域によっては全部のグループホームを訪問できないままのところもあります。
 研究会の成果をふまえ、県とも今後いろいろ協議させていただくことがふえると思われますが、その実態を自分の目で確認しておくことの必要性を感じたからです。非常に厳しい経営・運営に迫られているグループホームがある一方で大変余裕のある経営をしているところがあり、それはいかなる理由によるものなのか。また、生活ホームの多くは個人運営・経営で、バックアップ施設も無く、日常の交流もあまり無いとすれば、その生活はどのようになっているのか、などなど。
 この訪問活動の中で、いろいろなすばらしい経験をいたしました。また、一人で孤軍奮闘している世話人さんには、あなたは一人ではない、われわれはみな同志だ、ということを伝えることの出来たところもあります。
 10月に中核地域生活支援センターが出来てからは、中核センターのコーデイネーターにご案内をお願いするよういたしました。効率を考えてのことでしたが、中核センターにもグループホームを知っておいてもらう必要のあることを感じてもらいたいからです。その場所や建物だけでなく、入居者や世話人を知り、中核センターとグループホームの間でネットワークの出来ることを願ってのことです。
 幸いにして、いろいろな地域で中核センターが加わって、世話人や設置者の集まりが開かれたりしていることはうれしいことです。


特別寄稿

精神障害を持つ長期入院患者の 退院促進を図るために
千葉県障害福祉課長
竹林 悟史

1.国の精神保健福祉施策の動向


 近年、国においては、適正な医療の確保と精神障害者の社会復帰の促進を目的として、累次にわたり精神保健福祉法の改正を行われてきましたが、依然として、(1)医学的に患者の社会復帰のサポートが可能となってきたにも関わらず、いわゆる社会的入院が減らないこと、(2)地域生活を支える社会資源の整備が十分進んでいないこと、(3)精神疾患や精神障害者に対する国民の理解が十分でないこと、といった課題が指摘されています。
 国の新たな障害者基本計画(平成14年12月策定)の実行計画である「重点施策実施5か年計画」では、「条件が整えば退院可能とされる約72,000人の入院患者について、10年のうちに退院・社会復帰を目指す」と、はじめて社会的入院解消に向けた数値目標が示されました。これは、同5か年計画において、「入所施設の整備目標」が初めて設けられなかったことと併せ、わが国の障害者施策の基本的な考え方の転換を象徴するものと言えますが、これらを実現するための具体的な仕組みづくりは、今まさに国の審議会等で検討されているところです。なお、その骨格の一部は、去る10月12日に発表された「今後の障害保健福祉施策について(改革のグランドデザイン案)」(いわゆる「グランドデザイン」)の中で提案されています。
 (注)精神保健医療福祉の改革ビジョン(本年9月厚生労働省精神保健福祉対策本部発表)においては、「受入条件が整えば退院可能な者」は7万人とされています。

2.千葉県の精神保健福祉の現状


 千葉県の精神障害者数は、県内精神科病院の在院患者と通院医療費公費負担患者数の合計数でみて約4万2千人であり、実際にはこれよりかなり多いと推測されています。
 これに対し、精神障害者の社会復帰や地域生活の支援を担う社会資源については、平成16年10月現在、法定の社会復帰施設が30、県単独事業の共同作業所が36、ふれあいホームが8となっており、人口比でみると全体として全国最低レベルの状況にあるのが実情です。精神保健福祉施策は、身体障害者や知的障害者に対する各種施策と比べても、歴史が浅いこともあり全国的に立ち遅れている状況にありますが、千葉県もこの例外ではありません。
 千葉県では、本年3月に、子ども、障害者、高齢者等を横断的に捉えた「千葉県地域福祉支援計画」が、本年7月に「第三次千葉県障害者計画」が策定され、「新たな地域福祉像」(1.誰もが、2.ありのままに・その人らしく、3.地域で暮らす)が提案されました。また、同時に堂本知事より発表された「千葉県障害者地域生活づくり宣言」においては、「誰もがその人らしく地域で暮らせる社会づくり」を、当事者を真ん中において県民全体で取り組んでいく決意が述べられています。
 「誰もが」と言う場合、これまで特に支援が立ち遅れ、今でも多くの人が病院での暮らしを余儀なくされている精神障害者にとって「その人らしく地域で暮らせる社会」と言えるかどうかが試金石となると考えます。今後速やかに、入院患者の早期退院を促進するとともに地域生活を総合的に支援できるシステムを構築し、その自立と社会参加の促進を図る必要があります。

3.今後の取組み


 平成15年3月、県より千葉県地方精神保健福祉審議会に対し「千葉県における今後の精神保健福祉施策について」と題する包括的な諮問を行いました。同年7月、答申案を作成するための基本問題部会(座長:伊豫本審議会会長)が設置され、12回にわたる同部会での議論と親審議会での議論を経て、本年9月に答申が取りまとめられました。
 同答申は、第三次千葉県障害者計画と相まって、今後の千葉県の精神保健福祉施策の基本的な指針となるものです。
 以下、精神障害者の退院促進に関して、第三次千葉県障害者計画と千葉県地方精神保健福祉審議会答申(以下「第三次千葉県障害者計画等」と言います。)に盛り込まれた主な内容を紹介します。

(1) 地域生活支援システム

 精神障害を持つ長期入院患者の退院を促進するためには、地域にその人のニーズに合った多様な住まいや日中活動の場を確保するとともに、これらの社会資源を適切に結びつけるケアマネジメント体制を構築する必要があります。
 第三次千葉県障害者計画等においては、
  1. 民間アパート等への単身入居を促進するための公的保証制度の創設、グループホームをバックアップする支援ワーカーの配置などグループホーム制度の充実・強化
  2. 「障害者就業支援キャリアセンター」や「障害者就労モデル事業」を活用した就労支援の充実
  3. 地域の貴重な社会資源である福祉作業所等について、経営セミナーの実施、製品の販路拡大や共同受注を行う組織の設立など様々な支援の充実
  4. 障害保健福祉圏域の見直しと社会資源の計画的整備
  5. 「中核地域生活支援センター」の配置と圏域におけるケアマネジメント体制の確立 などが盛り込まれています。

(2) 医療サイドからの退院促進に向けた取組み

 精神障害を持つ長期入院患者の退院を促進するためには、地域の受け皿作りのみならず、医療機関の開放化を併せて進める必要があります。また、精神障害者は、継続的に医療的ケアが必要な障害者であり、安心した生活が送れる地域医療の充実の必要です。
 第三次千葉県障害者計画等においては、
  1. 患者の入退院状況、退院可能な患者数等を把握するための実態調査を行い、県内の精神科入院病床の適正規模と病棟種類を確定
  2. 医療機関相互の評価制度の導入や病院機能評価を受けることについて医療機関を指導し、精神科病院の積極的な開放化と社会的入院部分のスリム化を推進
  3. 市民や患者代表を含めた構成メンバーによる精神科病院への訪問等を推進し、病院の開放化につなげる
  4. 入院中に、協力施設等において活動の場を確保し、退院のための訓練を行う「精神障害者退院促進事業」の実施
  5. 国立精神保健福祉センターで行われている、重度障害者に対し多職種チームにより提供される包括的な訪問型地域ケアシステム(ACT-J)との連携
  6. 精神科救急医療システムの充実
  7. 総合病院における精神科病床の設置の促進
などが盛り込まれています。
 なお、9月10日に開催された千葉県地方精神保健福祉審議会において、上記1.〜3.などについて具体的方策を検討するため、「長期入院解消方策検討委員会(仮称)」を設置することが了承されています。(官民協働の作業部会により取りまとめられた「アクションプラン2005提言書」においても、同趣旨の部会の設置が提言されています。)

4.おわりに


 精神障害を持つ長期入院患者の退院促進の取組みはまだ緒についたばかりです。上記3.に書いたこと以外にも、精神障害者や精神疾患に関する誤解や偏見をなくし、ともに地域社会を支える仲間との認識を広げていく取組みなど、
 粘り強く県民運動を展開することが必要です。
 千葉県では、引き続き、当事者を含む県民と行政の協働により、こうした取組みを進めていきますので、皆様のご理解とご協力をお願い致します。


議事録

千葉県グループホーム等連絡協議会
第5回役員会議事録
日 時 平成16 年11月18日(木)15:00〜17:00
場 所 千葉県社会福祉センター

1)各圏域の活動報告


(1)千葉市圏域先日、第1回の圏域の集まりを持つ。今後千葉市の事業所の中でも研修会などを行っていく予定。
(2)市川圏域12/19日(日)に世話人交流会予定。
(3)長生圏域2回目の集まりを開く。世話人の参加が難しく、設置者の話が多かった。今回は中核地域生活支援センターにて行うが、今後は各GHの持ち回り開催を予定。
(4)香取圏域12/17日(金)勉強会を兼ねて開催予定。
(5)印旛圏域アンケートを実施し調査した。12/13日(月)開催予定。
(6)習志野圏域10/28日(木)に開催。お互いの紹介や、制度についての話しなどをする。今後世話人の意見をどのように吸い出せるかが課題。
(7)富津圏域12/1日(水)開催予定。圏域にGH等の数が多いため、GHと生活ホームなどを分けて行っていく予定。
(8)松戸圏域10/28日(木)に開催。今後勉強会などを通して啓蒙・啓発していく予定。

2)県の「障害者GH等のあり方研究会」について


  • 現在、月に2回のペースで研究会が開催されており、今年中に「既存グループホーム等の 充実強化」、来年1〜2月で「新たなグループホームの創設」についてと言う流れで話し合っている。2月までには議論を終了し、報告書のような形でまとめていく予定。しかし、この限られた期間の中で議論をしていくのには限界があり、この研究会は来年2月で終わってしまうが、その後も議論していく事が必要だと思われる。
  • これに関しては、この協議会において中身を深めていく事が良いと考える。
  • 先日出された国のグランドデザインについても今後のGH等のあり方について影響があるため、しっかりと議論をする事が大事であると考える。また、このグランドデザインについては、宮代氏が今度、全国のGH学会の方で説明を聞いてくる予定。
  • 今後の国の方の考え方によっては千葉県としてどう考えていくかと言う事も含めてこの協議会で考えて行ければ良いと思われる。また、現在の研究会については官民一体になっての議論の場であるが、今後この協議会で話しをしていくに当たっては、この協議会に県庁の方に出てもらうという形が良いと思われる。
  • グランドデザインなども考えると今後、GHは民間が経営していくようになるのではないか、とも考えられる。
  • 居住と就労の兼ね合いなどについても議論していきたい。
  • 今後、県の研究会については半年で終わってしまうが、その後についてはこの協議会においてGH等についての議論をしていく。

3)監査について


  • 就業規則はあるが、現状(勤務内容や補助金との兼ね合い)と合わず、書面上の監査の意味があるのか?かといって、実態はこの補助金の額ではやりくりが困難な状況。
  • 母体法人の監査もされるが、医療法人・社会福祉法人・NPO法人をひとまとめに監査 できるのか疑問。
  • 個人もしくは立ち上げすぐのグループホームは、経営面が大変。監査ですまさず、適切なフォロー体制につなげられると良い。場合によっては、適当な経理担当者がいない場合、本来の世話人業務が出来なくなる可能性もあるので。ただ、対外的な信頼を得るためには、明朗会計が必要なので、協力し会える体制が出来ると良い。
  • 監査のあり方についてどのような物がいいのか。
  • 現在、生活ホームについては監査が無い。
  • 現在の監査に関しては入所施設と同じ物なので、内容が一致しない。
  • やはり会計面については明瞭にする必要がある。
 ☆ 監査に必要な物は何なのかを含めて検討し、ガイドラインのような物を作っていく事になる。

4)ホームページ関して


  • 協議会のHPについて、ようやく立ち上げる事が出来た。内容については今後深めていく予定。また、このHPの中で、県内のGH等の情報を載せていきたいがどのようにしていったらよいか。
  • 県庁の指導課で「ウェルナビ」と言う物がありそこでも各事業の情報を掲載してある。しかし、各事業所が情報を自分で入力しなければならないため、確実ではない。(こことリンクする事は可能。)
  • アンケートを作成して記載しても良いところだけを出してもらう形であれば書きやすいのではないか。
 ☆ アンケートを作成して、返信してもらう事になる。

5)その他


  • 副会長の高梨氏より、体調不良のため役職を退任したいとの話しがあり。今後の圏域(千葉市)の役員については検討中。
  • 研修会に関しては、今後大きい物を年に1回やっていくような事でどうか。その他にこの役員会の時に、勉強会のような形で定期的に講師の方を呼んで行っていく。(会員の方にも参加してもらい)
  • 全国の精神障害者職親会の研修会予定  平成17年8月25日〜26日
  • 全国GH学会の予定          平成17年6月4日〜5日(場所は幕張を予定)

次回役員会は、平成17年1月20日(木)15:00〜
千葉県社会福祉センター3F会議室にて開催予定



各地区(圏域)グループホーム等連絡協議会開催報告(掲載順不同)

柏健康福祉センター圏域
第1回地区グループホーム等連絡協議会報告


 11月1日(月)13:00から15:30まで、中核地域生活支援センターで、柏健康福祉センター圏域のグループホーム等連絡協議会に入会している事業所、個人が参加して、地域の懇談会を開催しました。
 この地域の代表幹事「生活ホーム小島屋の五十嵐正人さん」の挨拶ではじまり、当日参加した10名ほどが自己紹介をし、生活ホーム、グループホーム、ふれあいホームなどの世話人さんから話題を提供していただき、有意義な意見交換を行いました。
  1. 中核地域生活支援センターに望みたい事
        →ケースワーカー的な活動(住人のケースマネイジメント)
         住人の生活相談や成年後見的な相談
  2. 区分の問題
    実態と合致せず、生活支援が必要なのに「区分の評価が軽い」−経営を圧迫するケ ースもある
  3. 県単事業である「生活ホーム」は、家族的な機能を発揮し有益な生活支援制度であり、今後も県内に増えることを期待。どっこい、生活ホームも楽しく暮らせる場所です。
  4. 個人立の生活ホームには、世話人が病気等で業務を休まなくてはならないときの為、代替要員制度として日6000円×年20日=120000円の補助制度がある。グループホームにも適用できないだか。
  5. ふれあいホームの世話人は、夜、ホームに泊まらないことを知らなかった。また、ふれあいホームでは、住人が薬を飲みすぎることに留意している。
  6. 医療的なケアが必要なひとに病院からの訪問看護などのサポート体制が整えば、重症心身障害者の地域生活も可能になってくる。
  7. 家賃補助制度があれば、グループホームなどの設置数が増加する。
 今後も地域の懇談会を継続して行っていく予定です。また、12月18日(土)は、柏健康福祉センター圏域のグループホーム等連絡協議会の「望年会」を予定しています。会費¥3000。いこい東口店を予定しています。他地域のみなさんも是非ご参加ください。

(泉一成)


市川健康福祉センター圏域
第1回地区グループホーム等連絡協議会報告


 11月12日に中核地域生活支援センター <がじゅまる>で、交流会の開催準備打合せを行いました。生活ホームと、グループホーム、ふれあいホームと、制度の違い、障害の違いと、まだまだお互いに、理解できない部分が多くありますが、世話人の思い、大変さは同じ、と言うところからの出発になりますが、交流会を開き、お互い交友を深め、情報を共有して、障害を越えた世話人の研鑽の場を目指します。
<開催予定日>
  平成16年12月16日(木)
  急病診療ふれあいセンター 3F
  チラシにて各所に呼びかけ
  (担当ホームレンコン牧野、GHゆず中島) 
<幹事> がじゅまる

(品川眞佐子)


長生健康福祉センター圏域
第2回グループホーム等連絡協議会報告


 初回の長生地区におけるGH等連絡協議会(以下地区協議会)は、千葉県GH等連絡協議会設立総会直後の3月9日に昼食を共に食べながら九十九園で開かれ、各施設の紹介後地区幹事が選出された。7ヶ月後の10月25日に開かれたこの度の第2回地区協議会は、中核地域生活支援センター「ひなた」(以下「中核」と略)で行われ、
  1. 中核をも含めた各施設の紹介
  2. 受け入れ側から見たグループホーム支援ワーカー制度の課題
  3. 今後の地区協議会のあり方
が討議された。特に2.の支援ワーカーに関しては、その必要性に関する肯定から否定まで、各施設の受け止め方に大きな相違が見られた。
 GHという既存のシステムを今後地域において皆で支えていく際に必要な、具体的な課題の確認から始めなければならないことを深く知ることとなった。
 2.を受けて3.に於いては、現場から問題を掘り起こして行くために中核をも交えつつ、今後地区協議会の開催は各施設を一巡する形で隔月毎に開催することとした。次回は1月半後の12月10日(金)正午〜15時「かしのき寮」となった。
 なお、主催者として感じた今回の課題とそれに対する対策としては
  1. 現場の世話人の参加者数の少なさ( 元々加入者数の少ない地区ではあるが、今回は設置者側から見た諸問題の提起となっていった。対策としては、持ち回り開催で世話人の居る現場で集まりを開く)
  2. 設置者、グループホーム支援員、世話人、ボランティア等の支援者等々に、更に入居者をも交えたトータルな集まりへの模索
  3. 行事の共催
  4. 将来へ向けての隣接する地区協議会同士の交流会の開催 等々であった。

(木村 潔)

≪参加者≫
・ 佐藤   グループホーム「さざんか」世話人 【精神】
・ 渋沢   中核地域生活支援センター「ひなた」総合コーディネーター
・ 松島   「かしの木寮」設置者 【知的】
・ 渡邊   「ゆうかりホーム」バックアップ担当者 【知的】
・ 木村   ふれあいホーム「スペース ぴあ」世話人 【精神】


印旛健康福祉センター圏域
第1回地区グループホーム等連絡協議会報告


 この度は、地区担当幹事である私の能力が足らず、この紙面の原稿締め切りまでに印旛地区GH連絡協議会を開催することができませんでした。そこで、圏域内の当協議会の会員及び圏域内の各事業所にアンケートの依頼をさせて頂き、皆様からの声を掲載させて頂ければと思います。
 アンケートの内容は、1.貴事業所の現状と課題 2.世話人さんの悩み事 3.政策的な要望事項 4.中核地域生活支援センターとの連携 5.当協議会に望むこと 6.その他、地域生活支援全般に関することを自由に書いて頂きました。
 以下、1.〜6.についてそれぞれに要点をまとめて記載致します。
  1. についてはアンケートを送付した「事業所」の名称とします(尚、個人会員は差控えます)。 *生活館*しらゆり*マリアンホーム*八街つばさ寮*インディペンデンス2002*ユ02*ユーカリハウス*ほっとハウス(順不同)
  2. では、*ちょっとしたことを相談できる人や場所がほしい。*地域住民との交流について*利用者の交友の交友関係について*金銭の使い方(浪費等)について*プライバシーへの配慮と生活支援上の行為との境界線について戸惑うことがある等
  3. では、*重症心身障害者(医療的なケアが必要とする)が利用できるグループホームの設置(看護士の配置加算等や人的配置の増)
  4. については、事業が開始したばかりということで特にありませんでしたが是非、頑張ってもらいたいとの期待する意見が多かった。
    *家賃補助制度の創設等
    特にグループホームや生活ホームの制度上のことや今後の役割等について地域へ啓蒙してほしいとの要望がありました。
  5. では、*「地域を創る」を楽しみに拝見しています。*より一層、情報がほしい。*研修会の開催等
  6. については紙面の都合上、省略させて頂きます。

(印旛地区幹事:木の宮学園 稲阪)


君津健康福祉センター圏域
第1回地区グループホーム等連絡協議会報告


 こちらは袖ヶ浦、木更津、君津、富津の4市が範囲になりますが所在するグループホームは全部で26ホーム。圏域連絡協議会開催についての主なる内容としては「各ホームで利用者がどのように生活しているのか」「サービスの提供はどのようにされているのか」「世話人としても情報を得て更に日頃のご苦労話や楽しい出来事」等を基に話しを進めようと思案中。というのも開催日時が12月1日のため今回報告できないのが実情である。ただ日頃、多忙な世話人さんの集まりであるから有意義な時間を作りたいし又、今後も継続していきたいと考えている。というわけで当日の進行に悩みつつ毎日をドキドキしながら過ごしている幹事ですが、もし開催状況をまた報告できる機会があれば投稿したいと思っているところである。

(齊藤絹代)


松戸健康福祉センター圏域
第1回地区グループホーム等連絡協議会報告


開催日時平成16年10月28日 10時〜12時
場 所松戸市健康福祉会館 ふれあい22 3F会議室
テーマ東葛北部・生活ホームの現状と今後について
参加者浅井 (パールハウス下矢切A棟 世話人)
本多 (パールハウス下矢切B棟 設置者・責任者)
加藤 (古ヶ崎生活ホーム 設置者・世話人)
篠原 (生活ホーム篠原寮 世話人))
吉田 (グローウハウス 設置者・世話人)
篠原・岩崎(イーハト−ブ・流山親の会が設置・運営委員)
相原 (生活ホーム ドレミ 世話人)
  1. 千葉県生活ホーム等連絡協議会 臨時総会(12月3日)に於いて検討される件について「千葉県単独事業の生活ホームは、このまま存続できるか」また、「NPOも検討し、フループホームに移行した場合のメリットは世話人の身分保障と、社会的な信頼度」
    <話し合いの結果>
    各生活ホームの現在の状況と意識調査のアンケートで回答を求める。(14ヶ所)     
    アンケートは2種とし、生活の仕方(支援方法)、生活ホームとしての意見書、すでに半数の回答あり。
  2. グループホーム等連絡協議会についての説明をしました。千葉県生活ホーム等連絡協議会との違いの質問が多く、入会に対しては今ひとつ理解ができませんでした。
  3. 成年後見制度について、意見交換をしました。
  4. まとめ
    東葛北部ブロック会議は今までも、年2〜3回は各生活ホーム探訪を兼ねて開催していましたが、今回はじめて松戸市健康福祉会館で開催しました。気持ちも新たになり、大変好評でしたので年間3〜4回程度開催し、支援費制度、成年後見制度、苦情処理を考え、利用者さんへの支援を手厚くするための勉強会とし、中核支援センター等各方面の方に話を聞くことにし、世話人の悩みと利用者の心の不安など、視点を変えて取り組むことになりました。また、生活ホームに対しての監査実施も視野に入れていかねばなりません。今後の課題としてネットワ―クづくりが必要になると感じました。

(本多八重子)


千葉圏域
第1回地区グループホーム等連絡協議会報告


<自己紹介及び事業活動内容報告>

生活ホーム代表、世話人、福祉団体代表・代理、GH代表、等による各施設の設立経過及び日々の活動、考え方における意見発表

  1. 個人立の生活ホーム代表、代理の視点による意見
  2. 団体の代表、代理の視点における意見
  3. 法人立の生活ホーム・GH代表の視点による意見

皆さんそれぞれ県内外において重責の職にある方の意見であるため、今レポート内での取りまとめには私の力量では無理があり、次回の機会において各自の意見内容を機関紙に取り上げて戴きたいと思います。しかしながら2時間以上に及ぶ熱心な話し合いの内容を、簡単にここにまとめさせて戴きます。

  1. 千葉市(政令市他)は単独で行って情報交換、研修会など必要なときには相乗りというのはどうか?
  2. GHはGHで、生活ホームは生活ホームで活動し、今後まとめて報告してはどうか?
  3. GHは世話人が出てこないので、悩みを共有することができなかった。
  4. 小さな会社の事業主が考える福祉の社会貢献の視点

(ささやかな資金提供をしていく中での利用者・保護者・関係者等の希望の実現を、目に見えるかたちにあらわすこと。 夢・無・現 )


開催日時16年11月15日
開催場所小規模通所授産施設 青い空
参加者高梨正明(千葉県GH等連絡協議会副会長)
久保田美也子(千葉県手をつなぐ育成会会長)
大井妙子(斉藤ホーム・NPO法人すばる代表)
千葉明子(第三次千葉県障害者福祉計画推進部会 代理)
小山 恵(斉藤ホーム世話人)
花澤幸三(千葉県GH等連絡協議会千葉圏域幹事)

(花澤幸三)



 世話人の喜び    投稿コーナー        世話人の哀しみ

≪ 世話人喜怒哀楽 その6 ≫

日中活動について思うこと

NPO法人自立サポートネット流山
グループホーム「クローバ初石」
世話人  大友茂行

「デイケアには行きたくない!!」

 最近、入居者の一人が「もう、デイケアには行きたくありません。」と直訴してきました。話を聞くと、彼は「デイケアに行っても、社会常識が身につかない。僕は社会に出て常識を身に付けたいのです。このままでは病院にいるのと同じです。」と続けました。筆者も答えを考えてみましたが、彼を納得させるほどの答えは見つかりません。二人は溜息をついてその場をやり過ごしました。今、この方はデイケアを休みがちになっています。この様な現象は他の入居者にも当てはまります。他の入居者にデイケアについて聞くと、似たような感想が返ってきます。彼らはデイケアに喜んで通っているのではなく、「とりあえず」、「仕方なし」に通っているのです。勿論、デイケアに通うことには、十分な理由があることも分かっているつもりです。デイケアに行くからこそ、生活のリズムが生まれ、社会性も育まれます。家に閉じこもっていれば、病状は悪化するのですから、「とりあえず」、「仕方なし」にしても、デイケアに通うことは必要なことだと思います。筆者はこれからもデイケアに通うことを勧め続けるでしょう。しかし、同時に「とりあえず」、「仕方なしに」デイケアに通う入居者の姿を見ていると、筆者はある種の同情を入居者に感じるのです。


「とりあえずという辛さ」

 この「とりあえず」デイケアに参加するという状況は、入居者の方たちにとっては辛いことだと思います。筆者もかつてアルバイトをしていた時に、「今日は仕事が無くなったから、とりあえず、事務所で一日座っていて。」と言われたことがありました。座っていてお金が貰えるのですから、傍目には楽なことに思われるかもしれません。けれども、この時、筆者は苦しくて死にそうな思いがしました。一時間が二時間にも、三時間にも感じました。使命が与えられて、人間関係の輪に入っている正社員が羨ましく思えました。自分の立場が暫定的であることや社会の輪に入れないことは本当に辛いことだと思います。そして、「とりあえず」デイケアに通う入居者の皆さんを見ていると、筆者はこの時のことを思い出すのです。皆さんは「とりあえず」デイケアに通っています。病院という限られた社会関係の中で、生きがいや使命を模索しながら、いつこの「とりあえず」が終わるのかも分からないまま。そして、それは社会復帰施設であるグループホームに入所しても変わりません。力量を超えたことだと思いますが、筆者は入居者の方たちが「とりあえず」ではなく「私は、今日このために生きている」という実感のある、そして、社会の人間関係の輪に入れるような日中活動をすることを願っています。そのために世話人は何が出来るのでしょうか。世話人の役割は医療行為の延長というよりは、社会学者のそれに近いと感じています。



連 載 (1)

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― 裕子スタイル ―

第2回

もう一つの日本

知的障害者生活ホーム小島屋
責任者 五十嵐正人

1980年代

 記録によると、三人暮らしの始まりは1992年6月になっている。つまりそれまでは裕子さんは、僕と小島がやっている民間個人の障害者生活支援サービスの一利用者さんだった。生活ホームとなったのは2000年4月からなので、それまでのおよそ8年間、僕達三人は他人同士(行政手続き上の)の共同生活状態だったことになる。

 当時は単なる仕事上のパートナーだった小島と僕が結婚、つまり行政手続き上の婚姻届を出したのが2003年6月なのだが、僕ら二人についてはこの期間を「同棲」という便利な言葉で表すことが可能だ。ところが裕子さんを含めると、便利な言葉が見つからない。およそ30歳の男女と20歳前の女性の組み合わせ。最近テレビドラマなどで他人同士の共同生活を一つの家族と捉えたストーリーを目にすることがあるが、20年前に、僕らの生活はどんなふうに見られていたのだろう。生活ホーム「小島屋」に繋がる日々は、こんなふうに始まっていた。

 出発点を明らかにするために、当時の社会と僕達の状況を書いておきたいと思う。


 現在、僕と小島は「ばおばぶ」という名前で民間個人の障害者生活支援サービスを行っている。1980年代前半の頃から、ボランティアで障害児者の預かりをしていたのだが、1989年4月から小島が、遅れて1990年6月から僕が、それぞれ別々に有償の事業に切り換えた。別々に行っていたのだが連携を取り合って動いていたこともあり、1992年に一つになった。ちょうど裕子さんと暮らし始めた頃のことである。

 1980年代、日本には、もう一つの日本があった。支援費制度の現在からは想像もつかないことだが、生活支援というジャンルが、障害福祉の中には確立されていなかったのである。障害福祉の中心は働くことと、自立することにあった。すべての障害者がある程度の生活力を持っている時代なら、それでもよかったのだろう。しかし80年代、はそういう時代ではなかった。現在、重度心身障害者といわれている人達が病院から地域に出てきていたし、後に強度行動障害と分類される人達も街に暮らしていた。さらには裕子さんのように知的な理解が苦手なために恒常的に誰かを必要とする人達もいた。彼らにとって、そしてその家族にとって必要なのは、なによりも生活を福祉してくれるサービスだったのだ。しかし、社会福祉はそれに応えることができずにいた。

 千葉県では、入所施設を利用して、現在のショートステイの前身である緊急一時保護が始まった。しかしその制度は考えられないほどに、使いづらい制度だった。

 一例をあげるなら、利用したい人は窓口に届け出なければならなかった。児童は児童相談所だったが、成人は福祉事務所がその窓口だった。福祉事務所は多くの場合役所の中にあった。つまり、平日の昼間しか窓口は開いていなかったのである。家族が病気になろうが、親族に不幸があろうが、窓口は休日には開いていない。当時、何人もの障害者のご家族から聞いた言葉がある。

「障害者の家族は平日の昼間にしか死ねないんだ!」

 高度経済成長やバブルの時代の陰に、もう一つの日本が隠れていたのである。


葬祭の予約

 今、こうして1980年代のことを書くことができるのは、その後の福祉の進化が目覚ましいからだ。ほんの20年ほどの昔のことなのだが、当時の様子を書き並べれば、逆に今の福祉の進歩がよく分かるだろう。

 たとえばその昔、緊急一時保護は社会的事由による利用に限られていた。保護者が入院でもすれば利用できたが、ちょっと具合が悪い程度での利用は認められていなかった。このことは保護者を重病化させるだけの効果しかもたらさなかった。具合が悪い時にすぐに病院に行って治療を受ければ、軽く済んだであろう病状に対して、その間の短時間の障害児者の預かりを制度はケチッたのである。そのために保護者らは入院を余儀なくされるような状況に陥り、やっと許された緊急一時保護の日数は無駄に長期におよんだ。保護者を入院させないように一時保護が機能していたなら数時間分の税金の支出でおさまったものが、入院してからの一時保護では数週間分の税金の支出になっていたのである。

 また緊急一時保護はその初期の頃、事前予約を必要としていた。冠婚葬祭は社会的事由として認められていたのだが、実際にはこの事前予約というルールのために半分しか使いようが無かった。冠婚の予約はとれるが、葬祭の予約のとりようがなかったのである。

 2003年から始まった支援費制度下の社会福祉からは考えられないような、民主化されていないどこか別の国の話のような、あるいは明治維新前の日本の昔話のようなことが、現実にあったのだ。

 裕子さんは、まさにこの時代を生きていた。そして僕らの「ばおばぶ」に到る事業も、この時代にあった。僕らは当時も今も社会福祉の制度から、適度に距離を保つように心がけている。便宜上、生活支援サービスという言葉を使って自己紹介しているが、「ばおばぶ」のやっていることは「お泊まり」や「日中預かり」などである。決して「ショートスティ」や「ホームヘルプ」や「ガイドヘルプ」などではない。制度の呼び名ではなく、利用者さんたちが20年を超える歴史の中で僕らを呼んだ言葉が、僕らの仕事なのだと思う。ずっと、それが「生活」というものだと考えてやってきている。

 裕子さんとの三人暮らしを振り返った時、その本質に関わるものの、およそすべてが「ばおばぶ」の中にあったように感じられる。もう一つの日本に対して、「ばおばぶ」が持ったスタンス。それはそのまま、施設から裕子さんが帰されてきたという現実に対する、僕と小島のスタンスだ。このことを、もう少し具体的に思い出してみたい。


擁護学校卒業旅行

大好きなボランティアさんと
ハワイへ



連 載 (2)

― 最初はこんな風でした ―

第1回

NPO法人
市川の精神保健福祉を考える会
GH ほっとハート 世話人
品川 眞佐子

グループホーム創ります

 平成9年の暮れに1軒目のグループホームが出来ました、当時の会員の熱意だけで、完成に至りました、そこは小規模作業所の2階と3階で、細い通路と狭い階段を上ります、一人部屋にこだわり、個室は6畳を確保しましたが、元々工場用の建物でしたので、どことなく無理が有りましたが、家族会の大家さんのご協力があり住める様になりましたが、今でも手がたあとのついた壁に当時の苦労が伝わります。

 第1陣の利用者3名でスタートしました、当初はグループホームはどんな所? 回りの誰も知らず、分からず利用者の方は、不安な気持ちでの入居でした、家族からの独立と病院からの入居で、皆が新しい生活にいろいろなものを託していました、そしてこのグループホームにはそれがありました、3カ月も経つと、共同生活ではない共生生活がありました、ともに助け合い、ともに支えあい、そして個人の暮らしの場が出来上がりました、それぞれは地域で生活する力は持っていましたが、その場がなかったのだと痛感しました、この1軒目が当会の地域での生活の場造りの取り組みのスタートでした。


世話人は何する人

 この仕事は、お母さんの様な世話人、管理人の様な世話人、どんな型が良いのか、私たちも不安なスタートでした、1階が作業所でしたので、指導員タイプには成らないように気配りしましたが、当時の職員は他のグループホームと同様に兼務で世話人役を務めていました、利用者はスムーズに生活を続けていましたが、「世話人」は利用者の声を聞くうちにその形を変えざるを得なくなりました、利用者の体調、病状の変化への見守り対処、(通院先との連携、服薬確認、食事の調理補助)施設の維持管理(清掃、修理)通所先との連携、利用者個人からの相談、利用者家族からの相談と幅広くなり到底兼務では勤まる仕事では 有りませんでした、この当時の地域生活支援事業は法内(第2種社会福祉事業)の事業でしたので、県に対し直接書類のやり取り、県の監査対象と法外の作業所運営とは全く違った内容でした、当時はまだ個人での設置、運営が可能でしたので何も分からず、法人立てのグループホーム運営と同じ書式の報告に悪戦苦闘の毎日でした。


現況(住居関連)

<精神障害者グループホーム>
(1) GH ゆず (元 グループホーム原木)平成15年12月移転により名称変更定員 4名
(2) GH ほっとハート定員 4名
(3) GH 大和田コート定員 5名

<県単事業 ふれあいホーム>
(1) ふれあいホーム市川
定員 2名

<ほっとハートグループ単独事業>
(1) ほっぷハウス(地域生活体験)(退院準備支援利用)(一時利用)定員 3名
(2) 大和田ハウス (共同住宅)定員 2名

次の機会にはここに至るまでの経緯を記します。



連 載 (3)

― 行政からのサポート ―

グループホーム等の作り方(3)
グループホーム等への補助金関連(知的編)

 このコーナーは、これから新たに《グループホーム》《ふれあいホーム》《生活ホーム》を立ち上げようとしておられる方々に、少しでもお役に立てるような情報をお伝えすることを目指しています。医療法人や社会福祉法人等ではない、例えば意欲をもって地域で頑張っておられるNPOや家族会、個人などが、初めてグループホーム等を設置する場合を想定しています。内容的には少し踏み込んで、グループホーム等を開設するところまでは来たけれども、まだ実務的な経験の浅い方々のためにもお役に立てるコーナーともなっております。この度は千葉県健康福祉部障害福祉課地域生活支援室の川名勝夫副主幹の全面的なご協力を戴きまして、以下に示したような6回に渡る連載を企画しました。連載期間が半年以上に渡るために、今後タイトル等の変更の可能性もございますがご了承ください。今回はその3回目で、「グループホーム等への補助金関連 知的編です。」です。


第1回  「 グループホーム等の作り方 ― 認可決定までの道筋 」
第2回  「 グループホーム等への補助金関連 」 精神編
第3回  「 グループホーム等への補助金関連 」 知的編
第4回  「 予算書・決算書等の事務手続きと監査関連 」
第5回  「 苦情処理のシステムをどのように作ったらよいか 」
第6回  「 県内のグループホーム等の現状と今後の課題 」

 前回の精神編に引き続きまして、今回は<知的>に関する補助金等の流れを、分かりやすく図表を用いて追って戴きました。親切な生活支援室の川名さんが、意欲的に地域で頑張っておられる皆様方に、これからも手取り足取り、GHの設立を行政側からサポートしてくださいます。この度の連載に関しまして何か具体的なご質問がございましたら、本協議会事務局までお寄せください。グループホームの設立に関するどのようなご質問でも構いません。八方手を尽くして次号でお答え致します。

 なお、開設に関する直接的な窓口は、先ずは各地の市町村の福祉課にご相談戴くことになりますが、念のために参考となる他の連絡先も掲示しておきます。(今回も間に合いませんが、開設に関する相談窓口を一本化できるように早急に調整し直して、次回までに提示致します。)


・千葉県健康福祉部障害福祉課地域生活支援室043(223)2336川名
・千葉県グループホーム等連絡協議会事務局(見学相談)0479(60)2578荒井
・知的のGHの設立運営の豊富な経験談を聞きたい方047(457)6444宮代
・知的の生活ホームの設立運営の豊富な経験談を聞きたい方043(445)6505大井
・精神のGHの設立運営の豊富な経験談を聞きたい方047(314)3888品川
・個人で(精神の)ふれあいホームの設立を希望の方0475(34)3210木村

【知的障害者グループホーム/知的障害者生活ホームの補助制度等について】


平成16年度の補助制度等は、以下のとおりです。


(1)施設整備関係(生活ホーム/グループホーム共通)


補助対象
経費
整備区分工事種目基準人員基準単価補助率
施 設
整備費
創 設
増 築
増改築
(一部改築を除く。)
本体工事費
(冷暖房設備工事、浄化槽設備工事を含む。以下同じ)
利用(増加)定員5,100,000円/人1/2
一部改築本体工事費知事が必要と認める額
改  修改修工事費知事が必要と認める額
限度額5,000,000円
設 備
整備費
創 設
増 築
増改築
初度設備利用(増加)定員98,000円/人

○ 補助対象者  市町村、社会福祉法人、NPO法人

○ 設置場所   千葉市及び船橋市を除く県内


(2)運営費関係


区分生活ホームグループホーム
運営費
  • 補助基準額
    1人当たり月額 73,000円
  • 対象経費
    生活ホームの運営に要する経費(入居者の負担する部屋代、飲食費、光熱水費、共益等を除く。)

[知的障害者地域生活援助支援費]

(1)基本単価(1人当たり月額) 単位:円
入居定員程度区分16年度単価
4 人区 分 1131,470
区 分 265,730
5 人区 分 1118,320
区 分 252,590
6 人区 分 1109,550
区 分 243,820
7 人区 分 1103,290
区 分 237,560
(2)地域区分率(グループホームの所在地の地域区分による)
特別区特甲地甲地乙地丙地
1,0981,0811,0491,0241,000

(例) 乙地4人定員の1人当たり支援費補助基準額
    65,730円 × 1,024 = 67,300円
    (注) 10円未満は切り捨て計算
  ※1 県内の地域区分は
    甲地 千葉市
    乙地 市川市、船橋市、松戸市、習志野市、
       柏市、八千代市、浦安市、四街道市
    丙地 上記以外の地域
  ※2 区分1、2は≪補足説明≫参照

【グループホーム運営事業補助】

補助基準額(1人当たり月額) 
○補助対象者 社会福祉法人、民法法人、NPO法人

生活ホーム運営費補助基準額から知的障害者地域生活援助支援費を差し引いた額

(例) 丙地の4人定員の区分2の入居者の場合

   73,000円−65,730円=7,270円

開 設
支援費
  • 補助基準額
    1箇所当たり開設初年度に限り300,000円(限度)
  • 対象経費
    ホームの開設初年度に限り、敷金、礼金、その他知事が認めた経費
同    左

○補助対象者 社会福祉法人、民法法人、NPO法人
世話人
代替補助
  • 補助基準額
    1箇所年間 6,000円/日 20日限度
    (個人立の生活ホームに限る。)
  • 対象経費
    世話人の代替の費用
---------------

≪補足説明≫

知的障害者に係る厚生労働大臣が定める区分
区分 1次の表の左欄に掲げる項目のうち3以上の項目について、それぞれ同表の右欄に掲げる支援を必要とする程度、行動障害を有する程度又はこれらに準ずる程度
項     目全介助又は一部介助
食事全介助又は一部介助
排泄全介助又は一部介助
入浴全介助又は一部介助
移動全介助又は一部介助
健康管理全面的な支援
金銭管理全面的な支援
人間関係の調整全面的な支援
区分 2区分1に該当しない程度
注1知的障害者地域生活援助支援費は、厚生労働省の定める基準額を下回らない額で市町村長が定めることとされていますので入居者の援護市町村に確認してください。
注2運営費関係の生活ホーム 運営費及び知的障害者地域生活援助支援費の支払いは、市町村が行いますので申請等は援護市町村の障害福祉担当課に照会してください。
 その他の補助金関係の問合せについては、県障害福祉課
施設福祉推進室(施設整備補助関係)電話 043(223)2646
地域生活支援室(運営費補助関係)電話 043(223)2336 にお願いします。


世話人からの どのようなご質問にも お答えします

質問コーナー

< 前回掲載した予告質問 1 >

 記録に関して質問させて戴きます。グループホームの運営に係わる経費に関する諸帳簿を整備することは実施要綱にも記載されておりますが、入居者に関する記録や業務日誌は必要ないのでしょうか。もしもその必要があるとすれば、実際にはどのようなものを用意することになるのでしょうか。

< 行政からの回答 >

 お問い合わせが知的障害者グループホームか精神障害者グループホームかわかりませんので、それぞれのグループホームについてお答えします。


1 知的障害者グループホームについて

 指定基準第95条において、第39条(記録の整備)を準用することとされています。これによれば、「指定地域生活援助事業者は、従業者、設備、備品及び会計に関する記録を整備するとともに、利用者に対する指定 地域生活援助の提供に関する諸記録を整備し、提供日から5年間保存しなければならない。」とされています。

 なお、利用者に対するサービスの提供に関する諸記録については、具体的なものは示されておりませんが、グループホームは入居者の日常生活を援助し、障害者の自立生活を助長することを目的としています。適切な日常生活を援助するためには、入居者の生活状況等を把握しておく必要があります。生活状況等の把握については、日々の入居者の生活状況、健康状態や援助等を記録することが適当です。これらの記録は、入居者の支援に生かすと同時に、世話人代替者への引継ぎや支援機関職員との相談等にも利用でき、的確な支援等が行えることになります。備え付けることが適当な入居者等の記録等は以下のとおりです。

 なお、これ以外にも、支援上必要と考えられる記録等があれば備え付けるようにしてください。(プライバシー等に留意してください。)


 ○ 備え付けることが適当な入居者に関する記録や業務日誌
  • 業務日誌
  • 援助指導日誌
  • ケース日誌(相談等)
  • 個人別記録(健康管理、生活状況、援助状況)
  • 利用者、職員等で行われる支援等に係る会議の記録

2 精神障害者グループホームについて

 精神障害者地域生活援助事業運営要綱では、おっしゃるとおり入居者に関する記録等の記載はありませんが、知的障害者のグループホームと同じように、適切な日常生活を援助するためには、入居者の生活状況等を把握しておくことが必要で、日々の入居者の生活状況、健康状態や援助等を記録することが適当です。また、備え付けることが適当な入居者に関する記録や業務日誌についても知的障害者グループホームと同じ物を備え付けることが適当と考えます。

(回答者 千葉県健康福祉部障害福祉課地域生活支援室 川名勝夫副主幹)


< 前回掲載した予告質問 2 >

 中年男性4人の精神のGHの世話人をしております。入居者の個室はみなどれも整理されているとは言えません。本人と一緒に片付けても、翌日にはもうグチャグチャになっています。GHは自らの生活を本人が作って行く場と考えて、注意をすることは極力控えておりますが…。清潔感はみな違うので、世話人としてはどうしたら良いかといつも悩んでおります。皆さんはどうされていますか。

< 仲間の世話人からの回答  その1 >

 男性に限らず、女性の部屋もほこりがたまり、ゴミが散乱してる方もあります。一緒に片づけたくても、部屋への入室は拒まれます。自分でやります、との返事を信じ、ひたすら待ち続けましたが、彼女もセキが止まらない状態にまでなり、ようやくほこりを取り除くことが出来ました。

 精神障害の方の多くは、自らやらなければいけない事は重々分かっているのですが、何かこだわりがあるようです。他の利用者に迷惑をかけず、自分の身体に影響が出なければ良しとしています。世話人も共有部分の掃除はしていますが、個室までは正直手が回りません、こんな方にホームヘルパー制度を利用する事が出来たならと願っています。現時点ではグループホームへのヘルパー派遣は認められていません。


< 仲間の世話人からの回答  その2 >

 たまたまですが、私も4人の男性の入居者が暮らしているGHの世話人をしております。どこも同じなのに苦笑しながらも、ご参考になるかどうかは定かではありあせんが、私の拙い体験を綴らせて戴きます。

 彼らのそれぞれの生活の仕方には、私も可能な限り介入しないように心がけております。けれども真夏でもなかなか風呂に入らないのと、生ごみをも含めてごみを室内に山のように溜めて暮らしているのには、私もこの度の質問者と同じように日々心を痛めております。絶妙な機会を見つけて、入居者に抑圧にならないように上手に思いを伝えられれば良いのですが…。「言うは易し、行うは難し」でして、最初の数年間は<あちらにはごみ>が、<こちらにはストレス>が溜まっていくばかりでした。

 こうしてみますと、四六時中一緒に暮らしておられるご家族の方の感情表出が高くなっていくのも良く分かりますが、私たち世話人はその意味では客観的になれる数少ない第三者でもありますので、これらの情況に対しても冷静に見守りができなければならないと、いつも自戒しております。入居者に個別の対応が出来るのがGHの良さだとつくづく思いますが、私は週末の土曜日の夕刻の30分間だけは、掃除の時間とみんなで決めて、この時だけは個々の部屋のトイレ掃除をも含めて、それぞれの個室の清掃と整理・整頓をしております。勿論翌日か翌々日には室内は元の黙阿弥ですが、みんなで一緒に掃除をすることに、いつの頃からかある種の喜びが生まれてきたようでして、この時間はそれぞれがそれぞれに、それなりに動いております。今頃の季節ならば私もコタツに一緒に入れもらい、日々親しく居室内で話をしながら、周りに取り込みっぱなしのまま放置されている洗濯物や、読み捨てられたまま畳に散乱している新聞紙などへ何気なく私の方から手を伸ばし、何となく一緒に畳んだりしています。その際にはどんなに言いたくても小言を言うのは控えて、毎度毎度相手を叱らないのがこつかも知れません。

 私も最初のうちはこの乱雑な状態に耐え切れずに、ストレスに打ち負かされそうな心理状態に陥ったことも多々ありましたが、そのうちにあらゆる機会を捉えて、日々の些細なことから現れる互いの接点を上手に利用して、GHの入居者と良い関係性を築いてゆくことを心がけるようになってきております。気づいてみますとこの世話人の仕事に、いつの間にか心からの安らぎと喜びとを見出しておりました。

 彼等があまりにも臭くなってしまった(失礼 !!)時には、男同士なのを良いことに世話人の私の方から何らかの口実を作って彼等の居室の風呂に入らせてもらい、彼等に私の背中を流してもらったこともありました。一人ひとりの生活の仕方を認め、時間を掛けてコミュニカブルな関係を築いて行くことができれば、24時間365日の業務も、人が言うほどには大変ではないかもしれません。入居者と共に暮らす中から様々なことに気づかされ、日々多くのことを汲みとらせて戴いております。(男性の世話人)




書籍の紹介コ―ナー

読書案内

「心を病むってどういうこと? 〜精神病の体験者より〜」

紹介者 「クローバ初石」世話人
大友 茂行

 以前、老人介護をしていた方から、「老人介護の研修では、オムツをはいて排泄する実習があるんですよ。」と教えられたことがあります。その方は、この実習が行われるのは、介護者がオムツで排泄せざるを得ないご老人の辛い気持ちを知るためであり、介護者は相手の辛い気持ちを知ってこそ、真の介護が出来るようになると教えてくれました。この方とお話したのは、今から約2年前、右も左も分からない精神障害者のGHで働き始めた頃でした。振り返れば、その時、私はとても大切なことを教えていただいたのです。しかし、現実には、私は入居者の方たちの辛い気持ちを理解できない苛立ちを感じていました。本当は、入居者の方の気持ちを理解した上で、世話人として働きたい。けれども、それが出来ないのです。それどころか、平気で約束を破ったり、部屋でゴロゴロしたりしている入居者を見ていると入居者に対するストレスの方が強くなってきます。そして、このように入居者との心の距離が遠くなっているのを感じ始めた頃、出会ったのが今回紹介させていただく本だったのです。

 この本は、統合失調症患者である著者、古川奈都子さんがその体験を正直に綴ったものです。しかし、この本は、いわゆる体験記や告白(カミング・アウト)本にありがちな、著者のノスタルジーやカタルシスのために書かれたものではありません。この本は、統合失調症を体験した著者が、「私は、統合失調症患者として、このようなことが苦しかった」だから、「あなたには、このように付き合ってほしい。」というメッセージを伝えるために書かれたものです。この本には、統合失調症の方の揺れ動く感情と周囲への願いが正直に書いてあります。ですから、この本は、統合失調患者の「わたし」と周囲にいる「あなた」とが共に生きていくために書かれた本ということができるでしょう。例えば、第四章の「病者は甘えているのだろうか?」という箇所には、このようなことが書いてあります。


 多くの健常者は、障害者の甘えや、それに対する家族の甘やかしに、問題を感じているように思う。私は、自分でも障害を持つまでは、障害者は自分と戦っていない、だらけて甘え込んでいるという印象を持っている人の一人だった。しかし、自分が病気で苦しみ、ひと時の息ぬきもなく病気とたたかい、障害をのり越えようと、必死で前へ向かって生きようとしているときに限って、多くの人が、運動不足だの、甘えすぎだの、努力が足りないと非難された。私は腹を立てるというより、話しても無駄だと、黙って、腹で考えてることは言わず、そう説教する人に対して「わかった、本当だねえ。」なんて言っていた。…(中略)…でも、なぜ、病者は甘えていると思われるのだろうか。病気の苦しみによって、人間的な余裕がなくなる。だから、病者は必死になって自分を保とうとする。それでも苦しみに耐えかねて、人に援助を求める。そうすると、わがままだの、非常識だの、と言われる。…(中略)…残念なことに世間のきびしい目が、障害者に対する的はずれな説教につながってしまう。また、説教を良いことを教えてあげているという、自己優越からきているのが、私は滑稽だし、くやしく、残念に見えてしょうがない。

 この文章を読んだ時、正直、自分の心を探られました。その人の苦しみは本人しか分からな い。なのに、その苦しみを理解しないで「お世話」をしようとしている自分がいる。しかも、正論を振りかざしながら。やはり、苦しみを負っている方と周囲の人間では、感じ方やニーズが根本的に違うのです。勿論、この本を一冊読んだからといって、障害者の方の気持ちが十分に理解できるようになるわけではありません。けれども、この本には、周囲の人間には分からない障害者の気持ちとそれに対する接し方の提案が書いてあります。それらは、自分の物差しで「お世話」をしようとする自分を立ち止まらせてくれます。そして「もし、自分が同じ立場だったらどんな気持ちがするだろう?」という想像力を与えてくれます。そして、この想像力こそが「お世話」をする人と「お世話」をされる人との関係から、「わたし」と「あなた」への関係へと導いてくれると信じています。まだまだ、入居者の方々の気持ちを理解できていないという自戒の念と、これから、入居者と筆者との関係が「わたし」と「あなた」の良い関係になることへの願いを込めて、この本を紹介させていただきました。


出版社 : ぶどう社
定 価 : 1300円+税
発行日 : 2001年11月20日


この度初めて「書籍の紹介コーナー」を設けました。皆様方にご紹介戴けるような本やビデオ等に出会っておられる方は、日々の業務に追われている毎日をお送りのこととは存じますが、事務局までご投稿戴ければ幸いに存じます。なお、このコーナーで毎回紹介される本に対する読後感でも結構です。字数は1500字以内です。よろしくお願い致します。お待ちしております。


最近のニュースから


10万人が精神治療必要も イラク帰還米兵で専門家
【ニューヨーク16日共同】


 米紙ニューヨーク・タイムズは16日、イラクに派遣された米兵の多数がストレスによって精神に重大な障害を受けており、一部専門家は治療を必要とする帰還兵が最終的には10万人を超える恐れもあると予測していると報じた。帰還兵擁護団体や軍医らが明らかにしたという。

 同紙によると、陸軍の調査では、イラク派遣兵の6人に1人がうつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの症状を訴えている。一部専門家は、こうした障害が最終的にはベトナム帰還兵に見られたのと同じ3人に1人の比率に上昇する可能性があるとみている。

(共同通信)2004年 12月16日



「地域を創る」発行元

<千葉県グループホーム等連絡協議会事務局>

社会福祉法人 ロザリオの聖母会
中核地域生活支援センター さわやかネット (千葉県旭市イ−1775)
TEL 0479-60-2578 Fax 0479-60-2579
E-mail r-arai@rosario.jp (荒井隆一)




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